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「私と言う彼女」 私は風



午前零時に仕事を終えて、渇いた喉にポカリスエットを流し込む。
酷使した声帯にオブラートを包み込む様に流れ、空っぽの胃の中の繊毛細胞から全身に染み渡って行く。

目の前を行き交うタクシーの群れ。悲鳴のように飛び交うクラクッション。
垂直に立ち並ぶ高いビルの隙間から冷たい三日月が昇る。
突然 黒猫が路地を横切り、咄嗟に両手の親指を隠す。

スクランブル交差点を御堂筋沿いに北へ歩くスピードは、都会に群がる欲望の焦り。
そんなにお金の為に人生の貴重な時間を費やして、何が面白いんだろう。
慌ただしく時間だけが通り抜け、時々夢や希望まで便利な生活の中で見失いそうになる。
理科も得意だったから、あえて宇宙の視点で自分を観察してみる。

此処は何処なんだ?
宇宙に浮かぶ一際青く輝く惑星であることは確かなようだ。

眠らない街だから睡眠不足だよ~。。。

グリコのおっさんは相変わらず元気よく水面に揺らいでる。
このドブ臭い河で、きっと幾つもの恋が終焉したと思う。

コウモリだけが支配する凛としたディープオーシャンの心地よい空気。
超音波逆探知して墜落させるぞ!

澱んだ流れは悲しい色やね。。。
野望と野心と一攫千金を狙って、地方から集まってきた田舎者達の失望と落胆の吐息。

私の夢も道半ば。このまま歳を取って、バリバリのOLになる為に上り急行に飛び乗った訳じゃない。
かと言って都会の生活はとても楽しいけど、何かが足りない。

河川敷の草むらに寝転んで、彼の首筋を猫じゃらしで擽っていた頃が幸せだったのかも知れない。
 
彼との距離感は広がる一方だ。
ファーストキスを一回しただけの甘酸っぱい清き交際でしかなかったんだ。

きっと新しい彼女が出来てんだろな。。。

お酒はビールまでなら、ちょっと法律違反の未成年。
煙草はチェリーだよね。若葉はいけませんよ、若葉は!

悪い事はそれ位しか染まっていません。
れっきとしたバージンで御座います。


嗚呼あぁ~すっきりした!
カルメン・マキ最高にナウイよね!!!

ナンパは良くされるけど、これでも面食いなのよ。
どちらかと言えば、醤油顔かな?
まあ、男友達は出来たんだけど、恋愛対象ではないな。

それにしても、フロント業務から進展がないな~
外人客は多いホテルだから便利なんだろうけど、トップの考え問い正さねば。

彼からの手紙は途絶えたまま。。。
電話代 高付くから遠距離恋愛って、情熱ごと急降下しちゃうよ。
自然消滅の方がダメージ少ないと思い込むんだ、私。。。
自己暗示が通用するとも思えない。

テールランプが眩しいじゃないですか~
これじゃ まるで顔面血だらけだよ。。。

ふう。。。 休暇届けは出したから、お姉ちゃん家に遊びに行こうっと。
全く似てない姉妹だけど、私の方が身長は10センチも高い。
お姉ちゃん学校の先生だから経済力あるもんね~

天神のディスコでご披露致しましょうぞって 軽い男ばかりだから純粋に踊りが目的なのだ!

ここんとこ肩こりが酷いので、軽くストレッチしなくっちゃ。

私は風ね~?
フーテンの寅さんか、又三郎か、北風小僧の。。。

ヘックション!!!
あらあら~。。。  カトちゃん ペですか~

ベンザ飲んで寝よう。。。











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