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共に暮しやすい社会へ

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「共に生きやすい社会を」

ここは東京にあるスープカフェ。

ランチタイムには大勢の客でにぎわいます。
野菜をふんだんに使ったヘルシーなスープが 若い女性から人気を集めています。

実はこのカフェ、 ろう者を積極的に採用しています。

注文するときはお客さんが、メニューを指で差して伝えます。
店員は客の反応を見ながら、身振りで注文を確認します。
言葉は通じませんが、丁寧な接客が評判を呼んでいます。

(女性客)
手話とか分からないですけれども、外国にいて言葉が分からないのと同じで 
コミュニケーションが取れるんだなと思いながら、何も困ることはなかったです。

楽しく。

(もう1人 女性客)
働いている方も皆さん本当にいい感じで働いているので、
全然普通の店と同じと思ってきています。
意識もしないし、
普通に本当においしいカフェという形で来ているので、いつも。

このカフェを経営するのは、
柳匡裕(まさひろ)さん。
42歳のろう者です。

「会話が出来ないろう者には接客業は無理」

そんな既成概念を打ち壊そうと、3年前に起業しました。

(匡裕さん)
やはりビジネスですから
いろいろなお客様に来て頂くことが大事だと思います。
お客様が「えっ手話を使わなきゃいけないの?」みたいな雰囲気を与えないように気をつけました。
そこには気をつかいました。

言葉を使わなくても、いきいきと働くことのできる職場を築いてきた柳さん。
その活動を追いました。
コミュニケーションは手話で 東京本郷にある柳さんのスープカフェ。
スタッフどうしの打ち合わせはすべて手話で行われます。

(スタッフ)
オニオンスライスは作って 水に浸してあります。

(もう1人 スタッフ)
じゃあ後で水をしぼっておいて。

去年から働いている、新里香織さんです。
以前は化粧品メーカーで 社内報を作る仕事をしていました。

聞こえないことに負い目を感じ、職場にいづらかったと言います。

(新里さん)
外部の会社やイラストを頼む人との打ち合わせのときなども、私は電話ができないので、ほとんどメールなんです。
メールのやりとりそのものは問題ないのですが、たとえば締め切りが迫っているのに連絡が取れない。

そういう心配もあって、落ち着いて仕事ができないんです。
そういうことが多くありました。
そういうときは、そばの聞こえる先輩に「忙しいときにすみませんが代わりに電話をして様子を聞いてもらっていいですか?」
と聞くと、快く引き受けて下さるんですけど、やっぱり申し訳ないです。

本当なら全部自分でやりたい、迷惑をかけていると感じました。
しかし、ここではコミュニケーションに悩むことはありません。
障害を気にせず、いきいきと働くことができるようになりました。

(新里さん)
この職場は普通の会社と違って スタッフ全員が手話でコミュ二ケーションできます。
ですから指示されても、すぐわかります。情報も同時に入ります。
全員に情報が行き渡ります。
そういう意味で、ここの仕事はやって良かったです。やりがいがあります。

ろう者が苦労しない職場を作りたい。

柳さんがそう思うようになったのは、自分自身の過去の経験からでした。

柳さんの経験

柳さんはデザインの専門学校を卒業し、出版社に就職しました。
しかし周りの同僚は、聞こえる人ばかりでした。

(柳さん)
(自分の障害のことを話すと)
最初はみんな「わかった」と言ってくれるんですが、いつの間にか忘れてしまっているんです。
どんどん早口で会議も進められて私はどんどん取り残されてしまう。孤独を感じました。

何のために働いているのか分からなくなってしまったんです。
心の準備が追いつない、そういうことの繰り返しで、気づいたら体を壊してしまったんです。
柳さんはその後、障害者の就労を支援する企業に転職しました。

働きやすい職場を紹介することで 同じ悩みを抱える人を救いたいと考えたからです。

しかし、仕事を進めるうちに、聴覚障害者がなかなか企業に受け入れてもらえない現実を目の当たりにします。

(柳さん)
東証に上場している50社くらいを訪問して、いろいろ情報を集めました。
ろう者の採用について本音を知りたくて聞いてみました。

そのときに衝撃を受けたのは「本音で言えば雇いたくないんです」と言われたことです。
「コミュニケーションで困るからどう仕事を進めたらいいのかわからない」と言われました。
その中で、雇ってくださいというのではなく、自分が雇う側になればいいんだ。という考えにたどり着きました。
それで起業したわけです。

起業へ

やるからには、今までろう者が踏み出さなかった 新しい世界で仕事がしたい。
そう考えた柳さんが選んだのは、飲食業でした。

しかし、必要な資金もノウハウもありません。

そこで柳さんは、スープカフェをチェーン展開する 室賀康さんのもとを訪ねます。
そしてろう者が運営する店を作るため フランチャイズ契約を結びたいと申し出ました。

その時、柳さんが室賀さんに提出した資料です。

そこにはカイロにある ろう者が働くファストフード店のことが書かれていました。

この店では、メニューを指でさして注文する方法がとられています。

ジェスチャーでコミュニケーションができるので、言葉が通じない外国人観光客にも人気があります。
「日本でも同じことができるはずだ」柳さんはそう説得しました。

(柳さん)
数日後、「大変面白い内容だ」とメールをもらい、「やった」と思いました。
そこからまた話し合いを重ねていったわけです。

(室賀さん)
本気でビジネスをやるからというようなことを 言われたのをよく覚えています。
何かサポートを受けるとか、ろう者だから本部から特殊なことをやってくださいというのではなくて、
普通に接してもらえば良いですよ
というスタンスで最初からやっていただいたので こういった方なら当グループの一人のオーナー様として十分やっていけるなと。
むしろほかのオーナー様より、こんなことを言っては、ほかのオーナーさんに失礼になるかもしれませんが
よほどやる気や負けん気が強いので これは絶対成功するなと、思った次第ですね。

より良いサービスを

室賀さんのチェーンと契約を結び、店を立ち上げた柳さん。

聞こえないハンディをなくすため 様々な工夫を凝らしました。

そのひとつが注文の取り方です。

会話ができないと、客は不安になりがちです。
自分の希望が通じていないのではないかと思うからです。
そこで柳さんは、伝わっていることを知らせるため、
了解したことを必ず身振りで示すようにしました。

また、客に感謝の気持ちを伝えることも重視しました。

できるだけ客と目を合わせ、笑顔と共に 「ありがとう」の手話を見せることにしています。

さらに、客の様子をよく見ることも徹底させました。

食後の飲み物を用意した方がいいか、食べ終わった食器をいつさげるべきか、タイミングを見逃さないためです。

店の壁には大きなホワイトボードが 取り付けられています。

お客さんは、ここに要望や感想を書き込むことができます。

きめの細かいサービスを心がけた結果、手話を学び始める客も増えてきました。

(女性客)
最初は手話が全然分からないから、遠慮していたんですけど 何かすごくいい雰囲気でやさしくてとてもいいなと思いました。

オープンから3年。柳さんの店はチェーンの中で、トップクラスの利益を上げています。

2号店を出す計画も持ち上がっています。

(室賀さん)
すばらしい、言うことないですね。ハンディがあるのは事実ですから、
そこに神経を研ぎすませている分ほかのお店、普通のお店よりもいいサービスができているという傾向にあるのかもしれないですね。

(柳さん)
ろう問題の解決を、ビジネスという考え方でやる。そこにこだわりました。
ビジネスの基本はやはりウインウインの関係ですよね。
ですから私から(フランチャイズの本部に)メリットを提供しなくてはなりません。
私たちが、フランチャイズ本部に価値を提供できるということを示し、同時にビジネスモデルを社会に対して発信したかったんです。

ろう者の可能性を証明したいと起業した柳さん。言葉の壁を超える挑戦が続きます。





東京本郷にあるスープカフェ。

野菜をふんだんに使ったスープが人気を集めています。

このカフェではろう者を積極的に採用しています。店には聞こえないハンディを補うため、様々な工夫があります。
そのひとつが注文の取り方です。

会話ができないと客は不安になりがちです。自分の希望が通じていないのではないかと思うからです。
そこで伝わっていることを知らせるため、了解したことを必ず身振りで示すようにしています。

客に感謝の気持ちを表すことも大切にしています。
料理を運ぶときには笑顔とともに「ありがとう」の手話を見せることにしています。

言葉は通じませんが、丁寧な接客が評判を呼んでいます。

(お客さん)
働いている方も皆さんいい感じで働いているので 全然普通の店と同じと思ってきています。
意識もしないし、普通に本当においしいカフェと思ってきているので。

このカフェを経営しているのは 柳匡裕さん、42歳のろう者です。

ろう者の中には聞こえる人との壁に悩み、働く意欲を失ってしまう人が数多くいます。

柳さんはそうした人たちのために、このカフェを立ち上げました。

(柳さん)
(ろう者と聴者の間に)コミュニケーションの壁があった場合、結果的に孤独な状況に陥る、そういうろう者が多いと思います。
仕事の面でも自分に適した仕事をまかされることはなくて、簡単な仕事が多いです。
ですから、その仕事を楽しめない。やる気が起きないと思います。

ろう者もいきいきと働ける職場を作りたいと願う柳さん。その思いに迫ります。
働く喜びを知らせる3年前のオープン当初から働いている店長の岡本記代子(きよこ)さんです。

岡本さんは以前webのデザインをする会社で アシスタントをしていました。

しかし聞こえないため、上司や同僚が何を考えているのかよくわからなかったと言います。

与えられる仕事も単調なものばかりでした。

(岡本さん)
聞こえる人の中でしたから、まかされる仕事はひとつだけで ほかの人とのつながりが全然ありませんでした。
だから周りの人たちのやりとりが私には見えない。ただ仕事をやるだけという、そんな状態でした。

この店で経験を積み、店長となった岡本さん。

今はスタッフの給与管理やシフトの調整、新メニューの開発などを担当。
オーナーの柳さんとスタッフとの橋渡し役もつとめています。

(岡本さん)
ここでのスタッフのマネジメントは結構大変ですけども、みんなで話し合ったり、
オーナーの柳さんと話し合ったり、コミュニケーションを大事にしながらやっています。
自分の立ち位置が見えます。それが今までと違うところです。

柳さんは情報の共有を図りながら 仕事をできるだけ任せるようにしています。
スタッフが持つ能力を最大限引き出すためです。

人材を生かす工夫はほかにもあります。それは店を運営する責任感を、全員に持ってもらうことです。

午後8時。
店長の岡本さんが帰りました。

残ったのは上山ホサナさんだけです。柳さんのカフェでは、店を一人で切り盛りする時間を設けています。

上山さん、厨房で働くだけでなく料理を自ら客席に運びます。
レジでは新しいお客さんの注文にも対応。
客が少なくなったのを見計らうと、再び厨房の奥へ。
今度は食材の在庫チェックを始めました。

自分の判断で臨機応変に仕事をこなす、上山さん。
忙しい毎日ですが、それがやりがいにつながっていると言います。

(上山さん)
ここではすごくやる気になります。それなりに緊張感もあります。
ですから、本当の意味での 厳しさもあることをわかっています。

(柳さん)
スタッフ達には「自分が主役なんだ」「いつもお客さんに見られていることを意識しなさい」と言っています。
今まで「ろう」という障害者の立場で、常に助けてもらう側にいました。
でもそういう立場だと、社会とつながる実感がなかなか持てない。
障害者は「ありがとう」という言葉を自分から言うことは多いですが、「ありがとう」といわれる経験は少ないです。
まずは人の役に立つ、ほめられる、必要とされる。
そこに人間としての幸せや喜びがあると思います。
ですから「ありがとう」と言われるのは、大事なことだと思います。
ろう者の将来のために 柳さんがこうした働き方をめざすのにはわけがあります。

柳さんはかつて、障害者の就労を支援する企業で働いていました。
そのとき、せっかく就職できたのに 簡単に会社を辞めてしまう人を多く目にします。

その原因は障害者の側にもあると、柳さんは感じています。

(柳さん)
世間の考えは「助けてあげる」という感覚。それに甘えている人も、我々(障害者)の側にはいます。
やってあげる、やってもらうという関係で終わっている。それでいいと思っている人が多いんです。
そういう人を見ると、とても頭にくることがあります。そのくせ、そういう人たちは不満ばかり言うんです。
「この社会はおかしい」「変える」とか。「そういう不満があるなら変える努力をしろ」と言いたいです。
でも、たぶん彼らもどうすればいいかわからないんです。

だから私がロールモデルとして
ひとつの考え方を打ち出せばいいのではないかと思ったんです。
柳さんは、妻と三人の子どもと暮らしています。
息子のうち、二人はろう、一人は聞こえる子です。

成長していく子どもたちの姿に 柳さんは昔の自分を重ねることがあります。


(柳さん)
私は小さいとき将来どういう大人に なるのかイメージを持てませんでした。
ですから、今の子どもたちにはたくさんの情報を提供したい。やらなければならないと思っています。

社会で活躍するろう者を目にしないまま育つ子どもたち。

柳さんは就労に関する情報が不足していることも ろう者の自立を妨げていると考えています。

そこで、若いろう者を対象にした講演を積極的に行っています。

社会にはどんな壁があるのか
その壁を乗り越えるには何が必要なのか
一人一人に知ってもらうためです。

(柳さん)
聞こえる人たちの考えていること、社会の情報をしっかり集める。
そして今何を考えなければならないのか、そういう情報が必要だと思います。
そこでろう者としてどう動けばいいのか。
そのための判断材料を常に用意しておかなければなりません。
ただ注意すべきは、相手に合わせることばかりを考えるのではなく、
相手に合わせてもらう工夫をすること。
そのためには、自分が魅力的な人間にならなくてはいけない。
「常に自分を磨け」と言っています。

今計画している2号店には、若いろう者を集めるつもりです。

ビジネススキルを学ぶ、自己研さんの場とするためです。

(柳さん)
今の店は社会経験のある人を雇い、
その人たちが中心になって働いています。
でも今度の店は新卒者を積極的に雇いたいんです。
なぜかというと、社会経験というか仕事面のスキルを身につける場が少ない。
そういう場を提供したいんです。
そして、いろいろなところで働ける人材を育てられたらと思います。

孤立しがちなろう者と社会をつなぐ
壁を崩そうとする日々が続きます。






社会は既に障碍者雇用からエキスパート採用を切望しています

諸外国ではIT企業のトップクラスの社員の殆どが障碍者です

其の事に気が付き始めた我が国は 遅ばせながら人材を切望しています

その特化した潜在能力と集中力

未来予想図はそんな方々が担ってゆく時代だと感じ入っております。。。










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障がいをお持ちの当事者&ご家族からの相談窓口



風 蘭



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