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【C3病棟@】  イエスの涙 マリアの涙




イエスの涙




イエスの涙




隔離室では物事の真意が良く解るようだ。
エヴァの一つ目は今夜も天井から問いかけてくる。
隣の燕の巣が監視できないのだから、邪魔者はいない。
薄い布団で床ずれが出来ていたが、なんて事はない。
俺は歯磨きを終えて、眠剤を飲んだ後、今夜も奴に舞台を開ける。


月の


私は宗教的な拘りは無い。
しかしキリスト教、イスラム教、ユダヤ教は起源が同じだ。
同じ起源の宗教は政治的に利用され、国土の略奪にもちいられらた。
仏教、ヒンズー教とも世界的宗教に差異は無い。
日本は神教の国であるが、萬の神の奉る風土から、様々な宗教が混在している。

沖縄で生活をしている時、現地の人々は精神病患者の事を 【神の子】 と呼んでいた。
生きながら、精神は一足早く、神の元に逝かれた尊い存在であると言う解釈だ。
沖縄文化は祖先崇拝の文化なので、神の子 も又、尊い血縁なのだ。

精神障害者に纏わる差別、人体実験、偏見、嫌悪、血筋、を含めて、現代は排除一色だ。
怖くて危ない理解できない障害者は社会から隔離してしまえば良い。
不確定要素を抑えるために、正常な要素も含めて麻痺させれば良い。
仕事は身体の約1/3の採用枠。職場で発病しても、大手の福利厚生が充実した企業でも窓際に追いやられる。
社会復帰できたとしても、希望の職業にさえ就けず、ストレスで再び病んで退社する。

こんな社会で生き抜く力に宗教はなり得る。
どんな人にも「魂」がある限り、救いの手を差し伸ばされる。

それは、人間の不滅の本質であり、魂は死後に報酬か懲罰を受けると信じられている。
死後の賞罰は、善行あるいは主なる神への信仰によって左右される。
この基準に対して、キリスト教徒の各宗派間で激しい論争が行われている。
なお、魂の復活や、死後について触れられるのは新約聖書であり、旧約聖書での記述は皆無である。
多くのキリスト教学者は、アリストテレスと同じく、
「魂についてのいかなる確実な知識に到達することも、世界で最も困難な事柄の一つである」との見解を持っている。
初期のキリスト教思想への最も大きな影響者の一人とされているアウグスティヌスは、
魂は「肉体を支配するために適用され、理性を付与された、特別な実体」であると書いた。
またイギリスの哲学者、アンソニー・クイントンによれば、彼が「性格と記憶の連続性によって接続された一連の精神状態」と規定したところの魂とは人格性の本質的な構成要素であり、したがって、魂に関連付けられるいかなる個々の人間身体からも論理的に区別されるばかりでなく、まさに人格そのものである。
精神障害者はもっと「魂」を磨き、根底に据えねばならない。不平不満、病状の苦悩の理解者を探してばかり。
其処には寛解も完治もない無間地獄が待っているだけだ。

己の魂を磨くことこそ、障害者の人格を再構築する事にほかならない。

何故イエスが世界中で泣いているのか。
不憫なのは人間ではない。

神なのだ。



「僕、今日は買い物に一緒に行かない。いいでしょ?」
 いつもならショッピングに行くのを心待ちにしているデイヴィッドが、突然そう言い出した。
 ジョン・ダナヒューと妻のメアリは、土曜日の午後、郊外のショッピングモールに一人息子のデイヴィッドと家族三人で出かけるのが常である。
 ゲームとお菓子のリストを頭一杯に詰め込んで、車に突進してくる息子の姿を見慣れていた彼らには少し意外であった。
「最近買ってやったテレビゲームでもしたいのだろう」
 息子の言葉にそのように思って納得したジョンとメアリは、デイヴィッドを家に残して二人だけで買い物に行くことにした。
 普段は息子が寝静まってから、夫婦で話すことも多かったが、今日は久しぶりに家を離れて二人だけの時間を持つことができて、彼らはうれしかった。子供に対する接し方や将来のことなど車の中での会話は自然に弾んだ。買い物をしながらも結婚前の思い出話にまで花が咲いた。

 二人は一週間分の食料品などを買い込み、三時間ほど後に家に帰って来た。いつものようにスピードを落として門を通り、リモコンでガレージの扉を開けた
 久しぶりに二人だけのときを過ごしたジョンとメアリの表情には、満ち足りた幸福感が広がっていた。とりわけ、今日はデイヴィッドの誕生日である。これから三人で、息子の大好きなシーフードピザとケーキを作るのだ。
 家に近づいた夫婦は、デイヴィッドが車の音を聞きつけて、玄関から飛び出してくるかどうかを賭けたが、二人とも飛び出してくることに賭けたので、賭けにはならなかった。ところが、二人の予想に反してデイヴィッドの出迎えはなかったのである。

「きっとゲームに夢中になっているのね」
 メアリのその言葉にジョンが相槌を打ちながら、二人は大きな荷物を車から降ろして歩きはじめた。だが、植え込みにさえぎられた玄関が見えかけたとき、信じられない光景が目に飛び込んできた。
 庭に建っていた大きな十字架のイエス像が消えていたのだ。そして、十字架の台座のそばには、デイヴィッドがうつろな目をして放心したように立っており、その足元には電気のこぎりが無造作に転がっていた。さらに地面には、何かが燃やされた跡があり、そこからわずかに煙が揺らめいていた。
 それまで二人を包んでいた穏やかで幸せな気分は、一瞬のうちに消え失せてしまった。二人は、手に持っていた荷物を思わず地面に落として、デイヴィッドに駆け寄った。メアリはデイヴィッドの肩を抱き寄せ、頭をなでた後、怪我はないか体中を確かめて、無事を確認すると今度は、息ができなくなるほど力一杯彼を抱きしめた。
「何があったの?!」
「僕がやったんだ」
 デイヴィッドは、母の問いかけに、そう一言答えたきり黙りこんでしまった。ジョンとメアリは、デイヴィッドの姿とあたりの状況に唖然としながら、一体何が起こったのかを必死で理解しようとしていた。
 庭に建てられた大きな十字架のイエス像は、ダナヒュー家の誇りであり、宝であった。それはデイヴィッドの祖父であり、ジョンの父であるジェームズ・ダナヒューが、イエス・キリストへの信仰と愛を子孫に伝え続けたいと五十年ほど前に建てたものである。ダナヒュー家はその街でもっとも敬虔なクリスチャン家庭の一つとして知られていた。そのことを象徴するこの十字架のイエス像は、ダナヒュー家を永遠に守ってくれるものと信じられて、大切にされてきたのだ。
 デイヴィッドの腕や衣服についている木屑。手に持ったライターと燃えかけの新聞紙。指についた煤。それら一つひとつの状況は、デイヴィッドの言葉どおり、十字架のイエス像を切り倒し燃やしたのは第三者の犯行ではなく、デイヴィッド自身によるものであることを物語っていた。ジョンとメアリは、まだ年端もいかない息子がダナヒュー家の宝物を破壊したことに対する驚きと憤りに打ちのめされてしまった。
 
「この十字架がどれだけ大切なものかお前にも何度となく話したのを忘れたのか。これは、わが家の象徴で、それによってダナヒュー家は守られてきたんだ。なんてことをしてくれたんだ!」
 ジョンは、怒りと失望のあまり、息子を大声で怒鳴りつけた。普段のデイヴィッドはいつも優しく、親を怒らせたり、心配させたりする息子では決してなかった。それがオカルト映画などに出てくる異常な現象を思い起こさせるような恐ろしいことをするなど、彼らは最初到底信じられなかった。しかし今、それは疑う余地がない事実としてジョンとメアリの前に突きつけられていたのである。
 
「なぜ、こんなことをしたんだ?!」
 何度もしつこく尋ねる父に、デイヴィッドは依然として答えず、うつむいたまま黙り続けていた。

「デイヴィッド! なんとか言ったらどうなんだ!」
 ジョンはデイヴィッドの体を強くゆすりながら、いらいらした口調で叫んだ。

 これまで見たことのない父親の激しい怒りに耐えかねて、デイヴィッドはやっと重い口を開いた。
「イエス様が苦しんでおられるんだ。僕は……。」
 地面を見つめたまま、デイヴィッドが絞り出すような声で言った。頬には一筋の涙が伝っていた。
「イエス様が苦しんでおられる? それがお前が十字架を燃やしてしまったことと一体どんな関係があるんだ! いい加減なことを言うんじゃない!」
 デイヴィッドの言葉に耳を傾けることさえできないほどこのときのジョンは気が動転していた。妻のメアリもまた、おさまらない夫の怒りにうろたえながら、息子がしでかした目の前の恐ろしい現実を実際に起こった出来事としてなかなか受け入れられず、心が乱れていた。

「お前ももう十二歳なんだから、自分がどんなに悪いことをしたのか分かっているはずじゃないか。それを謝りもしないで。いいかげんに本当のことを話してくれたらどうなんだ、デイヴィッド!」
 自らの怒りを必死で静めながら、ジョンが今度は懇願するように言った。しかし、デイヴィッドは謝るどころかもはや口を開く気配も見せなかった。あらゆる両親の試みにも、デイヴィッドはただじっとうつむいていた。
 メアリはこれだけジョンから叱られたり、事実を話すように頼まれても黙り続けている息子の頑な姿に、一種の恐れさえ感じはじめていた。彼が自分の手の届かない所に行ってしまうような不安が頭をよぎった。

「これが、私が知っているあの優しいデイヴィッドなのかしら? 彼に一体何が起こってしまったの?」
 半時間近くもたっただろうか。二人は、デイヴィッドが自分たちの質問に答えず、反省もしない姿を見て、彼をこれ以上問いただしても埒が明かないような気がした。

「後で一緒に片づけをしよう。ちょっと自分の部屋で待っていなさい」
 そう言ってデイヴィッドを部屋に行かせてから、二人は居間に入って、これからどのようにしたらいいのかを相談しはじめた。彼らには、デイヴィッドが何か邪悪な霊にでも取り憑かれたのか、それとも気が狂ってしまったのか、そのどちらかのように感じられた。メアリは不安と悲しみで涙が止まらず、ジョンは怒りで胸が張り裂けそうだった。
「残念だがどうもわれわれの手には負えそうにない。メドウィッド神父に相談してみよう」
 両親は自らの無力を感じ、マイク・メドウィッド神父にこの悪夢のような出来事を相談してみることにした。メドウィッド神父は家族がいつも通っている近くのカトリック教会の主任司祭で、彼のことはデイヴィッドも信頼していたからである。


月の


十字架を嫌う様々な現象が世界中に増え広がっていた。この「十字架嫌悪シンドローム」をキリスト教会の脅威と感じた教理省長官ハンス・ラーナーは秘密会議を召集したが、謎が多く、会議は難航していた。そんな折、「十字架嫌悪シンドローム」解明の鍵となる情報が、日本の教会から届いたのである。傍観者的に会議に参加していた山本神父は、バチカンから、シンドローム発症者であるシスター・テレサの調査を命じられ四年ぶりに帰国。調査が進む中で、当初予想されたものとは全く違う事実が次々と明らかになり、やがて彼は巨大な運命の渦に巻き込まれてゆく。一方、教皇パックス一世が知った、キリスト教の歴史を覆す驚愕の真実とは? そして彼の身に一体何が起こるのか…京都からバチカンへ、十字架の真実は伝えられてゆく。なお、著者は日本とアメリカで神学を学び、現在はドイツ在住の日本人。 2000年の時を経て今蘇るイエス・キリスト十字架の真実。 西洋化されたキリスト教が見失ったもの。それは、イエスの“本当の心”。“心”を最も大切にしてきた日本人だからこそ、逆にイエスの気持ちが理解できるのではないだろうか。 小説に底流するこの不思議なメロディーは、西洋キリスト教の伝統的教義という分厚い防音壁を少しずつ崩しはじめ、やがてイエスの叫びが聞こえてくる。 イエスとの新たな出会いを予感させる魂の物語。





マリアの涙


マリアの涙




母は私が精神病に成った事を憂いてはいない。
私の精神が弱いから病気になったので、自分のせいではない。
聖母は何処にいるのだろう。人格の優れた尊崇される人の母、人徳を極めた女性に対する称号であるのなら、
私達の人格は劣っているから悲しいのだろうか。

私にとって「聖母」は玲子だ。妻を苦しめることでしか、アイデンティティーを掴めない。

玲子の悲しみ。
傷つけられた玲子。
顔のない 風 蘭。
虐められる玲子。
喪失。
もう一つの絶望。
惹かれあう心。
泣き続ける玲子。
風 蘭 的破壊。
私からの贈り物。
風 蘭 の破壊の真相。
取り返しの付かない罪。
玲子の心。
もう一つのB1病棟@



月の



冬のある日、高校生の藤原道生は教会の聖母マリア像の前で卵型のメダルを拾う。それは、 「無原罪のマリアの不思議のメダイ」と呼ばれるものだった。その15年後、新進気鋭の画家・彫刻家に成長した道生は、「聖母マリア美術館」の落成記念にミ ケランジェロのピエタ像のレプリカを制作し、絶賛を浴びる。ところが2年後、像は何者かによって傷つけられる。ピエタ像破壊の目的は何か? マリアはなぜ 涙を流し続けるのか? 十字架の下にたたずむマリアの本当の悲しみとは?
東京・京都・イタリアを舞台に、エキュメニズム(キリスト教の教会一致運 動)を妨げるマリアの「無原罪の御宿り」の教義を巡って、不可解な事件・事象が次々と起こる。

(ピーター・シャビエル著より)


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2017/03/16 (Thu) 02:13 | vwhyifsjx #EBUSheBA | URL | 編集 | 返信

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