Category

此れは神の領域だ

宮島は本当に素晴らしいところだ。日本の悠久の美が詰まっていて、それでいて観光的に整備されている。仁王堂から厳島神社へと回りそこで古式ゆかしい結婚式を見た。花嫁の何と美人で美しいことか。絵に描いた様な風景だ。新緑の中、紅葉谷川に沿って、すがすがしい紅葉の新緑に鹿が戯れる姿を見ながら上流に進む。ロープウエイを乗り継いで弥山山頂まで上る。途中外人さんと親しくなり、ますます英語が話せるのが不思議なくらいだ...
Read more

「私と言う彼女」より  I’m here

You roam the city free, with a bigger dreamYou keep on drifting through, seeking something newI’m hereYou want what’s brighter than the summer skyWhiter than moonlight on a winter’s nightDeeper than the deep sea,so what if wishes came true for you?Adam and Eve would toss the apple away,the Earth would turn the other wayYou’d live up far on some barren star,but down below you might hear us laughing...
Read more

Hollywood remake ” Mutant's dancing ”   

At that time, he played a light engine sound, Adam Opel Vectra V6 3200 was just exploding the highway towards the east.High-octane gasoline boils in the engine room, and the meter always displays 200 km / h by the automatic speed control function.Run through the overtaking lane and inform the presence of its presence in the high beam by the high beam.Like a part of my sensory organ, the car body r...
Read more

”モズク蟹の藻屑”  終わりなき旅路

        儂の名は、次郎  川阿野ぬし じゃった、片腕の次郎。そして、長だった、太郎さまじゃ。網に沢わる事、三日間、空気のすくない宇宙に、漂っとったんじゃ。アブクの技も、此れまでと、覚悟を決め取ったんじゃがな。。。あの怪物の一匹が、何処かへの又、別の宇宙に連れて行ったんじゃ。いよいよ、食われる。最後の特が来たんじゃ。「なあ、太郎さん。くいは、ないんじゃろ。」「...
Read more

"モズク蟹の藻屑”  革命戦士

ねえ、屋根裏 部屋の ケイコ さん?此処は 民家 改良 型の 小規模 施設。..僕は、 失 望 質 .............付けての 介護が好きだ。....その名の通り、民家を改良している施設だから、気持ちいい。利用者様が「我が家」感覚で、ゆったりとした時間をお過ごしいただけるよう、工夫している。同時に、小規模であることから、一人一人ときちんと向き合うことができ、れぞれが大切にしている「暮らしぶり」に最大限配慮している。...
Read more

短編小説 ”モズク蟹の藻屑” 世界枕たたき

何か問題が起きたとき、つい言い訳をしたり、他人のせいにしてしまった経験は誰にでもある。しかし、その問題の発端は、もしかしたら本当は自分ではないのかもしれない。自分が置かれているその状況を作ったのは 今までの自分の選択の結果であり、概に人のせいだけではない。介護業務も同じで、各業務部所に対して荒上さんと、三木さんが業務にあたり、二人ともうまく行かず結果が出なかったのなら、業務自体の失敗のせいであり、...
Read more

短編小説 ”モズク蟹の藻屑” 今を生きる

自由を奪い。拘束して、訴えを黙殺し、問題行動を虐待で押さえつける。此れが介護の現状だ。黙って、おとなしくしていることだけを強制する。ボケたご老人は、心もボケていると思っているようだが、どっこい、しっかり観察されている。扱いが酷いことに反抗して、問題行動を繰り返すんだ。どうして人間の尊厳を、理解しようとしないのか。金の道具ではない。「さあ、お兄ちゃん、歌って、歌って。」「いいわ~お兄ちゃんの声。しび...
Read more

短編小説 ”モズク蟹の藻屑” 蝙蝠

「あれ。なんだろう。」さも、悲、悲、カナと聞こえる、蜩の輪唱が幻聴のように鳴りやまない、お墓参りの帰り道。友達の暖かな家族の住む家に差し掛かって、トタン屋根の下の蟻地獄の円錐の砂の中で蠕く、茶色の小さな物を見つけた。傍によって、見てみると、耳の大きく尖がった、鼴か何かの子どもだった。「お父さん、これなあに?」「ああ、イエコウモリの赤ちゃんだよ。」「わあ、本当に?あのいっぱい飛んでいる、吸血鬼の赤ち...
Read more

短編小説 ”モズク蟹の藻屑” 四度目の卒業式

ネット情報によれば、人類の進化の謎や、秘密を調べる事が出来る。インドでは70歳の女性が体外受精して、出産したという。 夫は80歳、世界で二例目だという。まったく驚きだ。脳を育む「親子のルール」 だって。。。未熟な脳で産まれるのは人間だけなんだ。「激しい人見知りは、母親の負担を増し、負担を掛けます。」 そうだよなぁ。「父親にも人見知りが、生後半年間続きます。」 お父さんも、さぞ苦労したんだろうな。「幼児...
Read more

短編小説 ”モズク蟹の藻屑” 拓哉

「僕は、介護福祉のあり方を根底から見直す必要があると言いているのです。」「箱を作って労働力だけを求めるのではなく、介護のプロとなって、質を高めれば、自然と優秀な人材が集まるのでは無いでしょうか。」質が伴わない介護ザービスの犠牲に成り続けている利用者さまを見ていた。現場の悲惨さに失望して、二度と介護の仕事は嫌だと転職して行く志高かった若者たち。其れでも尚、待期老人は50万人に上っている現状がある。だ...
Read more

短編小説 ”モズクガニの藻屑” 生態系の頂点

ふむ 日が落ちたようじゃ良く寝たわ 水は澄んでおるようじゃな怖いものはないんじゃミミズもエビもフナもウナギも良く太っておる満月じゃ  黄色い満月じゃ草も苔も死骸も残さず全部食べるぞ鳥の嘴も跳ね返すワシの甲羅じゃ愉快愉快  川辺まで散歩じゃワシはアブクの泡で息が出来る丸一日だってサワガニを追い詰めてなぶり殺しじゃなんじゃ?  川上から肉の匂いが流れてくるおお 格子の中に柔らかそうな肉が泳いでおるぞ此...
Read more

「私と言う彼女」 私はウラン

物憂げに笑える女性が憧れだった。そんな女性が大人だと勘違いをしていたの。そんな私の隙を見逃す”彼女”ではなかった。負しだらな本能の儘、争えない淫らな私を侮蔑して、嫌悪させて、勝ち誇ったように微笑んでいる。激しい性衝動。それも声を出さない約束。歓喜に震える私のふしだらな躰。線香で陰毛を焼かれて、向かい入れる為の溢れ出す粘液。其れがどれだけ淫らで恥ずかしいことかは、頭ではわかっている。でも如何しようもな...
Read more

「私と言う彼女」 私は風

午前零時に仕事を終えて、渇いた喉にポカリスエットを流し込む。羨ましそうに私を眺めている自動販売機の中のダミーたち。酷使した声帯にオブラートを包み込む様に流れ、空っぽの胃の中の繊毛細胞から全身に染み渡って行く。目の前を行き交うタクシーの群れ。悲鳴のように飛び交うクラクッション。炎天下にさらされたアスファルトから、命の水が蒸発して立ち込める。放射冷却のコンクリートは大地を覆いつくし、適度に私の体温を奪...
Read more

「私と言う彼女」 木綿のハンカチーフ

彼の躰、特に首筋。その耳の裏からの日向の香り。それは甘いフェロモンの香り。私は密に誘われたアオスジアゲハ。でもこの羽は私の物では無いの。”彼女”の物なの。きっと甘い蜜の中で、溺れ死んでしまうんだ。浅い夢に幻惑されながら、けたたましく鳴る銀色の二つのベルを強引に引き寄せ、少し突き出たスイッチを手探りで切る。夢の中の出来事の余韻が再び押し寄せて来て、私を浮遊させ、遅刻しそうな現状であっても胸から離れてく...
Read more

「私と言う彼女」 序章~Les Adultes Terribles

You roam the city free, with a bigger dreamYou keep on drifting through, seeking something newI’m hereYou want what’s brighter than the summer skyWhiter than moonlight on a winter’s nightDeeper than the deep sea,so what if wishes came true for you?Adam and Eve would toss the apple away,the Earth would turn the other wayYou’d live up far on some barren star,but down below you might hear us laughing...
Read more

C3病棟@あとがき

C3病棟@あとがきこの小説は双極性感情障害において措置入院の発病当初の記録です。前作 B1病棟@ 以来、20年の歳月が過ぎてゆきました。主人公の"俺"は精神疾患を抱えながら、アンダーで社会に溶け込み、その精神病特有の能力を開花させてゆきます。しかし、躁のコントロールが出来ず、大きなトラブルが頻繁に起きました。とうとう警察に逮捕され、監獄に収容されます。その現実、国家機関の衰退、ヤクザ集団であることに...
Read more

【C3病棟@】  世界の終わり

世界の終わり視界が霞んでいる。身体は動かない。声も出ない。瞼が重い。脳が殆ど機能していない。「藤沢さんが気が付かれたようです。」「3日間意識不明の状態でした。」「看護師長を呼んできて下さい。」天井のエヴァが違う。幾何学模様も付いていない。畳の上のようだ。部屋全体が朽ちたような感じがする。隣の住人が雄叫びを上げている。激しく強化ガラスを叩いている。「藤沢さん、わかりますか?」「C5病棟、看護師長の徳永...
Read more

【C3病棟@】  消えた人格

【消えた人格】曲がり角の喫煙所の強化ガラスに反射した人影は、すり足の癖が抜けない。何時ものように不敵な笑いを浮かべているキザな銀縁メガネが光っている。金村 光一の薬の台車がゆっくりと正面に現れる。間違いなく一人だけだ。躁状態が改善しないので玲子の指示でデパケンは900mgのシロップに変わった。主治医の木村副院長は自分の診察結果より玲子の指示に従い処方を変えてきた。妻の言う通りに薬物を服用させるなら...
Read more

【C3病棟@】  シヴァ

 シヴァ 静止トランスファ軌道上で、高速に移動する人工衛星。衛星攻撃兵器として36,000kmの地球周回軌道をとっている。軌道上でマイクロ波を地上に送り続けている為に、その存在を確認することは容易い。粒子ビーム兵器、エネルギー兵器、運動エネルギー兵器、そして核ミサイルを搭載している。私のニューロンの触手は亜空間を通過して、そのマザーボードにあと少しで接触する。まだ言葉も喋れない頃、愛情を独り占めにしたい兄...
Read more

【C3病棟@】   モノクローム

【 モノクローム 】想像してください私の景色を体感してください貴方の心音で開放してください私の懺悔で創造してください貴方の未来を...
Read more

【C3病棟@】  聖者の行進

聖者の行進俺は一つ目のエヴァを介して 風 蘭 とリンクした。攻撃と静寂。衝動と思考。破壊と構築。感情障害とプログラム。相反する人格は奇異で新たな思考回路を二進法で演算する狂気を醸し出した。双極性感情障害者は多発性精神障疾患へと進行出来るのだ。それはもう、人間の根底に等しい個性と言う名の付加価値を与えられる。異型だが自己防衛本能に優れ、パルスの強弱とベクトルを司り生命の遺伝的見地から、あらゆる角度に...
Read more

【C3病棟@】  トラックバック

お盆の帰省ラッシュ 10日・11日を中心に混雑のピークフジテレビ系(FNN) 8月10日(土)1時14分配信お盆休み、各交通機関では、10日・11日を中心に、混雑のピークを迎える。日本道路交通情報センターによると、下りの混雑は10日と11日がピークで、午前8時から午前10時と、午後5時から午後6時ごろが、全国的に渋滞が多く発生する見込み。JR各社によると、東京駅や上野駅を出発する新幹線と在来線は、10日が最も混雑するとみられてい...
Read more

【C3病棟@】  ALL SEEING EYE OF GOD

ALL SEEING EYE OF GOD                           私の優先順位として              この病院から一刻も早く                             退院もしくは                        脱走によって          この重力の穴を塞がなければならない                  当然薬物の支配下に...
Read more

【C3病棟@】  AROUSAL

 AROUSALこの病棟は1F、2Fが医局に充てられており、ネーベンDr.を合わせれば30名はいるだろう。そしてC3病棟が急性期、C4病棟が慢性期、C5病棟が重症な男子、C6病棟が重症な女子、更にC7病棟がアルコール依存症、一番最上階のC8病棟は化け物の集まりと言う構成になっている。俺はすぐさまC3病棟の隔離室に監禁された。衣服がドロドロになってしまったので、病院服を着せられる。それがとんでもな...
Read more

【C3病棟@】  イエスの涙 マリアの涙

イエスの涙隔離室では物事の真意が良く解るようだ。エヴァの一つ目は今夜も天井から問いかけてくる。隣の燕の巣が監視できないのだから、邪魔者はいない。薄い布団で床ずれが出来ていたが、なんて事はない。俺は歯磨きを終えて、眠剤を飲んだ後、今夜も奴に舞台を開ける。私は宗教的な拘りは無い。しかしキリスト教、イスラム教、ユダヤ教は起源が同じだ。同じ起源の宗教は政治的に利用され、国土の略奪にもちいられらた。仏教、ヒ...
Read more

【C3病棟@】  風邪と親知らずと除夜の鐘

【風邪と親知らずと除夜の鐘】12月の冷たい鉄格子越しに、微かに光が差し込む。長崎県精神障害者支援センター再審査鑑定まであと1週間。便箋用紙に50枚ほどの詳しいメモがある。マンモス精神病院に措置入院させられた記録が記してある。担当医の木村副院長の精神科医として有り得ない言動。頻繁に行われる筋肉注射による集団暴行。職務怠慢による2週間に1回の5分程度の診察。担当看護師の金村 光一による数々の陰湿な愚行...
Read more

【C3病棟@】  繭の中の人達

【繭の中の人達】ケロイドで上唇が無い男が廊下で正座している。時々深々とお辞儀をする。宗教に縋っているのか。蝶の様に両手を羽ばたかせて踊っている少女。宇多田ヒカルの忠実なコピー。幾重にも重なった上瞼は半開きのままだ。署名活動に専念している措置入院の女。明らかな躁転の兆候で、見開いた瞼に瞳が微動を繰り返す。一番うるさいのは、生活保護を受けていたオバさん。人の陰口でしか孤独を癒せない。こいつは使えそうだ...
Read more

【C3病棟@】  脱獄と殺戮

脱獄と殺戮クリスマスイブの冷たい雨が降る。長崎県精神障害支援センターによる顧問機関、退院請求審査委員による問診まで後10日ほどだ。隔離の環境にも慣れて、木村副院長との決定的な確執を除けば、投薬をごまかしての快適な入院生活は、一月半を経過しても変わりはない。木村副院長に退院について聞いてみた所、本当は1年という所だが、社会的立場から言って3ヶ月、来年の1月一杯であるそうだ。そう長くはないのだが、社会...
Read more

【C3病棟@】  虚像と対話できる男

虚像と対話できる男クリスマスまで後一週間。隔離も2ヶ月ともなれば、もう慣れたもんだ。今は年内に行われる長崎県精神病患者委員会に提出した退院請求に全力を注ぐ為に、可能な限りの策を練っている。面接用に書き綴ったメモ用紙も数十枚にもなる。勿論、デパケンは飲んでいない。このマンモス精神病院が如何に社会悪か、患者はどの様に扱われて、どんなに苦しんでいるのか淡々と綴ってある。如何にまともな思考で、速やかに社会...
Read more

【C3病棟@】  シナリオ

 シナリオ長崎県公用車が巨大な城壁に停まった時、場馴れした腕っ節の強そうな看護師達が出迎えてくれた。真夜中の診察は老いぼれた精神科医が当直しており、俺の顔を見る事さえ出来ずに電子カルテと格闘している。キーボードで入力することに苛立ち、両手の人差し指で誤変換を繰り返す有様は爺さんにはちょっと酷じゃん。だから診察時間が短い上に十分な診察が出来ないDr.は共通してブラインドタッチが出来ない。診察の結...
Read more

【C3病棟@】  MIDNIGHT HORROR SCHOOL

MIDNIGHT HORROR SCHOOL 後部座席に二人の警官によって拘束された俺は、それでも抵抗は止めない。無論厳しい暴行を受けるのは承知している。奴らは警棒で目立たぬ様に俺の腹部を何度も突き刺す。苦痛のあまり苦い胃液を警察官の足元に意図的に吐いてやった。車内は異様な臭いで満たされ、俺の狂気を煽るのに十分な舞台が出来上がった。「長崎警察官の殆どは標準語さえ喋れずに英語なんてとんでもない有様だ。」「お前ら国際都市の...
Read more

【C3病棟@】  錯乱の留置場

錯乱の留置場俺は完全黙秘で、反発した。浅黒い強化ガラスに新たな血痕を残す為に拳を使う。ドーン、ドーンと爆音を鳴らすと慌てて四人の警察官が飛んで来て、俺を拘束帯で縛り上げる。右腕の手首をわざと強く縛り上げて警察官どもは笑う。もはや手首の感覚は消え失せ、もう直ぐ壊死をするだろう。拘束帯で縛り上げられたからと言って、権力だけを振りかざす警察だけには屈したくなかった。排尿がしたいと言うとズボンの中でしろと...
Read more

【C3病棟@】  ファシズム長崎警察署連行

ファシズム長崎警察署連行十人ぐらいの警察官が俺の腕をねじあげて店の外に放り出す。出入り口の広い階段では警察官がバリケードの様に並んでいる。裏手の階段まで連れられて、何気なく座って煙草に火を付けるたら一人の警察官が飛んで来て、俺の煙草を弾き飛ばす。「わいは何考えとうとや!」チンピラのような奴だ。俺はそもそも警察が大嫌いだ。ほとんどチンピラヤクザの集まりだ。その証拠に権力と銃がなければ学も品格も無い唯...
Read more

【C3病棟@】  湊公園のお祭り

 湊公園のお祭り嫌な夢を見た。人を殺す夢だ。本当に何もかも無くしてしまった。しかし、まだ躁だ。どうしたら、生き甲斐を探せるのか。この部屋の中は、あの屍人が支配している。もう、俺に話しかけるな!もう良いだろう?死ね。誰だ、お前は。消えてなくなれ!哀れだな。お前の脳だ。何を言う。俺は俺だ。今に解かる。私が誰か、貴方は知っています。昨晩の事もあって、気分を変えたい。このままでは、全てを破壊したい衝動...
Read more

B1病棟@あとがき

あとがきこの小説は10年前の発病当初の記録です。まだブログを始める前にコツコツと書き溜めていました。主人公の"俺"はその後二週間で退院しますが、再び躁転してB2病棟(慢性期病棟)に入院します。躁転での入院生活は楽しくて仲間も沢山出来ました。短期間の入院で終わり、社会復帰を目指して活動をし始めます。お世話になっていた会社の常務さんから誘われて入社。二年間お世話になりましたが、躁のコントロールが出来ず、...
Read more

【C3病棟@】  稲佐山の悲劇

稲佐山の悲劇玲子と龍之介を呼び出して、アダム・オペル・ベクトラ3200で迎えにゆく。躁転しているので、仕事中に魚釣りをしていた為に30分も遅れてしまった。家に着くと、二人は外出の用意さえしていなかった。俺は怒りをぶつけ、怒鳴り声と罵声を浴びせた。これでイカリヤ社長との稲佐山展望レストランでの待ち合わせは、1時間遅れになるのは必死だ。不機嫌そうに出てきた龍之介。怯えた玲子。当然、車内では悲惨な家族会...
Read more

B1病棟@最終章

B1病棟@最終章七月二十二日 土曜日 六時四十分起床。朝から下痢をする。髭を剃って顔を洗う。テレビのニュースを1時間見る。全国的な大雨で死者が出ているらしい。十時二十分に風呂に入る。その後意識が飛び、寝たきりになる。午後、昼食殆んど食べる。また患者の嫌がらせに会う。1日中寝たきりになる。三時四十分にナースステーションまで何とか行き、メールチェックする。*気分を楽に持って下さい‥ね。*夕食、また食べる...
Read more

B1病棟@其の10

B1病棟@其の10七月十四日 金曜日 七時三十分、自宅のダブルベッドから起きる。昨夜は大変な暑さで寝苦しかった。玲子と朝食を頂く。おにぎりと冷奴で食欲の無い今はちょうど良い。体はとてもだるい。玲子が十時から買い物に出掛けてから、1階の掃除をしてみる。必死で掃除機をかけて無理をしてしまう。体調が崩れた。昼食に鯖寿司を二個頂く。これで精いっぱいだ。暫く横になっている。本当にしんどくなってきた。玲子に最...
Read more

B1病棟@其の9

B1病棟@其の9七月七日 金曜日 七夕の夜、酷い腰痛で睡眠が捕れなかった。鬱の病状も相まって、これ以上の苦痛は無い現実だからこそ、神の世界がこのまま回り続けても、きっとちっぽけな自分なんて心がちょっと痛むだけだろう。その些細な双極性感情障害の病状なんて取るに足らないものだろう。視点を変えて考えてみると、自分の心のバランスが取れて来た。第三の目が見開いた瞬間だ。時空を超え自在に自己をコントロールする...
Read more

B1病棟@其の8

B1病棟@其の8六月二十三日 金曜日 六時三十分起床。外泊当日。洗顔、ラジオ体操。外泊の最終点検をする。きょうは土砂降りの雨もようだ。せっかくの外泊なのだが仕方がない。玲子もとても疲れている様子だから、無理をしないで欲しい。身支度をしてずっと待ちわびる。十時五十分に玲子が迎えに現れる。外泊書に印鑑を押して、病室を出て玄関まで行き、オペルの助手席に乗り込む。そして二か月ぶりに院外に出る。ワイパーをハ...
Read more

【C3病棟@】   一日に四度死ぬ

 一日に四度死ぬ別居中に独り暮らしをしていると、無性に我が身が虚しく成り、希死念虜に囚われる。生きる動機が見当たらない。多分、他の同病者さんも同じだろうと思う。しかし俺は仕事が頗るできる。だから今後の生きがいにしなければな。仕事に生きるより術は無い事は解っているがとても物足りない。今までは家族の為に頑張ってきなんだから。一人の部屋で、固くなったフランスパンをかじりながら、冷めたコーンスープで流...
Read more

【C3病棟@】  狂気

 狂 気長崎半島の入江の奥深く、そいつは息を潜めていた。デジタルの2進法の脳の演算速度で感知した情報は、破壊神シヴァの憑依の様に極めて残忍なベクトルを示す。もはや怒りと破壊でしか己の存在を確認する事はできない。何時も獲物を探している。悪であれば言うことはない。さあ、狩りの始まりだ。水辺の森公園にはアダム・オペルベクトラV6-3200が上質なジャケットの様に存在感を主張している。しかし、そのコンピュ...
Read more

B1病棟@其の7

B1病棟@其の7 六月十三日 火曜日 四十七歳の誕生日の朝を向かえる。睡眠薬を変えたせいか少し深く眠れた様な気がする。しかし相変わらずいやな夢を沢山見ることに変わりはない。夜のワールドカップは日本がオーストラリアに1対3で逆転負けをして、日本中がしんみりとした朝だ。これから午後にはそのビデオ観戦があり、玲子との面会があり誕生日を祝って頂くとは何と皮肉な日なのだろうか。何一つメデタクない日なのに。現...
Read more

B1病棟@其の6

B1病棟@其の6個室ではじっとしていては体が訛るので規則的に筋トレをして気分転換をはかっていた。自分の精神状態はもう明らかに躁状態ではなく、急速な鬱傾向にあることが解かる。あんなに歌が歌いたかったり、英語が喋りたかったのが嘘の様に興味が湧かない。気持ちが沈みこんで、何もする気になれない。感情の動きも鈍化してしまっている。羽田Dr.によれば、躁状態が激しかったぶん鬱の波も強く出るし、薬の効き目がとて...
Read more

B1病棟@其の5

B1病棟@其の5意識が戻ったとき、天と地がひっくり返る思いがした。俺は拘束帯で手足を縛られ、さらに腰ベルトでベッドに固定されて、ペニスは道尿の管を差し込まれているではないか。「これはいったい何なんだ。」何の説明も無く、このような人権侵害があるものであろうか。激しい怒りが襲ってくる。すでに人としては扱われない行為である。プライドも自尊心もずたずたに切り裂かれた。話し合えばわかるのに、その努力も何もせ...
Read more

B1病棟@其の4

B1病棟@其の4また携帯が鳴っている。 ディスプレイで息子の龍之介からだと解かる。「もしもし、お父さん。何やってるんだよ。いいかげんにしろよ。」かなり興奮しているらしく鼻息が荒く声が裏返っている。「いいかい。暫くお父さんは姿を隠す。お母さんの事たのんだよ。任せたぞ。」高校三年になる息子は我が家では一番正義感が強く体力もある。何かあったときには頼りになる男だ。家族を守るために、これから会社と対決して...
Read more

B1病棟@其の3

B1病棟@其の3国立病院の診療による問診が長時間かかってしまった。前日から睡眠をとっていなかったので疲れてしまい、再び玲子が診察室に呼ばれている間、1階の点滴ルームで仮眠を取らせたもらうことにした。横になってもやはり眠気は訪れない。何気なくテレビモニターを眺めて病院案内を閲覧していたときだ。はっとひらめく出来事が起こる。何と、いつも見慣れた会社のシンボルマークのロゴが使われているではないか。マリー...
Read more

B1病棟@其の2

B1病棟@其の2一年前、2006年、4月。玲子の母親で社長の美恵子と共に会社を運営していたが、クライアントの劇的な内製化により、下請けのコンピュータ化工業だけでは立ち行かなくなり、今後どう経営を再建するかということで親族会議を行っていた。県の経営改善補助融資を採りつける事や、保証協会のバックアップによる銀行融資や、大幅なリストラで景気回復までどうにか持ちこたえさせようと常務の俺は考えていた。社長は...
Read more

C3病棟@概要

C3病棟@概要4度目の双極性障害の発作によって措置入院急性期病棟(C3病棟)に強制収容された。そこで初めて自分を蝕む病気が躁極性感情障害だけではく、多重精神疾患を発祥していることに気づき始める。その衝撃的な変貌を狂気とファンタジーを交えて、少しずつ回復して行く姿を描いた。本作は各センテンスごとに内容と場面と語りべが変わっており、何処からでも作品として楽しめる手法を用いた。国家機関である警察署やマン...
Read more

B1病棟@其の1

B1病棟@其の1その時、軽快なエンジン音を鳴らせ、アダム・オペル・ベクトラCDX・2500は、ただ東に向かって高速道を爆進していた。ハイオクガソリンはエンジンルームで沸騰し、時速自動制御機能によりメーターは常に時速200㎞を表示している。追い越し車線を駆け抜け、前方の車にはハイビームでその存在を知らせる。自分の感覚器官の一部の様にその車体は瞬時に反応し、まるで脳細胞からのシナプスの電気信号で張り巡...
Read more